H林さん宅のキッチンは、伝統的な木の家にあって、サワラ材を張った厨房設備や水 屋など、すべて匠の手によるオリジナルとなっています。 しかし「自然素材の力があまり表に出すぎると、家事をこなす場所としては雰囲気が重くなりすぎです。そこで収納部の扉は突き板仕上げにするなど、実用的で軽みのある雰囲気を意識しました」と建築家は語っています。 もちろん機能面での工夫や配慮も十分にされています。
奥行きに余裕があるため壁面とアイランド型併用の厨房とし、作業台下の引き出し、水屋、シンク裏など、すぐ手の届く場所に絶妙に収納設計が施されています。 また、玄関を入るとすぐDKという間取りから、調理用の家電製品もすっぽり隠せる収納で、突然の来客にも慌てすぐに対応できます。 さらに通路の幅をゆったりとり、ふたり同時に作業しても窮屈に感じることはありません。 「まれにシンクの角などにぶつかることもありますが、あまり痛いとは感じません。これも木のもつやさしさかもしれません」と奥さまも満足そうに笑っています。
ワイングラスは逆さまに収納
当面夫婦ふたりの生活なので、食器は必要なものだけに絞り、出し入れしやすい場所に収納しているそうです。グラスや茶器は、テーブルから近いシンク裏の収納鰯が定位置になっています。 ワイングラスは逆さ製にして底をホルダーに差し込む工夫で、収納量が大幅にアップしています。